■バイデン大統領&岸田総理の2ショット投稿で話題に! どんなクルマ?
2024年4月におこなわれた日米首脳会談では、岸田文雄首相がアメリカの大統領専用車両である「ビースト」に同乗するシーンが話題となりました。
このビースト、いったいどのようなクルマなのでしょうか。
【画像】「えっ…!」これが地上最強のクルマです。車内の画像を見る!
現地時間2024年4月10日、日本の岸田文雄首相はアメリカのジョー・バイデン大統領と日米首脳会談をおこないました。
アメリカ・ワシントンのホワイトハウスでおこなわれた今回の会談では、あらゆる面で両国の関係を強化していく必要があることが再確認されるなど、日米にとって大きな意義を持つものとなりました。
その一方で、今回の会談では、大統領専用車「ビースト」のなかで満面の笑みを浮かべる岸田首相とバイデン大統領のツーショットも大きな注目を集めました。
バイデン大統領のSNSに公開されたこの写真に対して、インターネット上では「ビーストに他国の首相が乗るなんて考えられないこと」というコメントが多く見られ、日米同盟の強固さがうかがえるワンシーンとなったようです。
これほどまでに注目を集めるビーストとは、いったいどのようなクルマなのでしょうか。
アメリカの大統領専用車の歴史において、「ビースト」という愛称がはじめて用いられたのは、 ジョージ・ブッシュ大統領が就任した2001年のことであるとされています。
それまでの大統領専用車は、基本的には、リンカーン「コンチネンタル」やキャデラック「フリートウッド」といった既存のモデルをベースとしていましたが、これ以降はキャデラックが専用に開発したものが用いられています。
ビーストは2009年に第2世代、2018年に第3世代へとアップデートされ、現在はこの第3世代のものがおもに使用されています。
ビーストの詳細なスペックについては明らかにされていませんが、キャデラックのフラッグシップモデルである「エスカレード」に似たフロントマスクを備えていることから、エスカレードをベースにしたストレッチ・リムジンであると指摘されることがあります。
しかし、9000kgにもおよぶという超ヘビー級のボディを支える必要があることから、実際にはトラック用のプラットフォームが使用されていると考えられています。
搭載されるエンジンは大排気量のディーゼルエンジンであると見られ、多数の装備にもかかわらず、100km/hほどの速度で走行することが可能とされています。
また、タイヤはランフラットタイヤが装着されており、パンクした際でも一定の距離が走行できるように工夫されています。
そして、言うまでもなく、ビーストには最高レベルの防弾・防爆機能が備わっており、20cmを超える厚さのドアが備わっているようです。
さらに、万が一の事態に備え、大統領の血液や酸素ボンベ、銃火器なども搭載されていると言われています。
これだけの機能を備えるビーストですが、その価格は100万~150万ドル(約1億5000万~2億2500万円)とされています。
一方、その開発費用として約1580万ドル(約23億7000万円)がアメリカ政府からゼネラル・モーターズ(GM)に支払われたという報道もあり、相当なコストが掛けられたクルマであることがうかがえます。
また、実際にビーストが走行する場合には、警護車両や衛星通信車両、医療用車両、そしてダミーのビーストなどを含めた30台あまりの隊列で運用されることになります。
2022年5月に、日米豪印戦略対話(クアッド)でバイデン大統領が来日した際には、都内でもこの隊列が見られたことが大きな話題となりました。
これほどまでに厳格に運用されているビーストに同乗することは、一国の首脳であっても容易でないことは想像に難くありません。
にもかかわらず、今回の首脳会談で岸田首相が同乗できたのは、やはり日米関係の強固さを表していると言えるのかもしれません。
※ ※ ※
日本の場合、トヨタ「センチュリー」およびレクサス「LS」をベースにした防弾車両が首相専用車両として使用されています。
運用に際しては、少なくとも2台の警護車両とともに走行しており、基本的には単独で走行することはありません。
一方、天皇皇后両陛下がご乗用になる車両である「御料車」として、トヨタ「センチュリーロイヤル」と呼ばれる専用車両が用意されており、現在は複数台が用途に合わせて運用されています。
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みんなのコメント
国内ではロクに仕事もせず米国で遊び惚けている間に天皇皇后両陛下は能登の被災地を再び見舞われた
まともな復興予算すら組まずに予備費対応でとか今の内閣は存在価値無し
今度の補選で岸田おろしどころか内閣総辞職になる事を願う
高いタクシーだな